大学では脱硫触媒(環境阻害物質の排出を低減するもの)の性能特性を研究しており、環境保全の分野で活躍したいと思っていました。一方で発電事業は社会インフラを支える重要な産業であり、私たちの暮らしになくてはならないものです。関電パワーテックは、発電所の環境保全設備も担っており、社会インフラを支えながら環境保全に寄与できると感じて入社を決めました。
入社後は舞鶴事業所で、フライアッシュの分析に携わりました。フライアッシュは石炭が燃焼した際に出る石炭灰を原料にして製造される商品で、建築分野などで有効活用できます。石炭の産出国によって石炭灰の性質が異なることから、製造したフライアッシュが規格に適合していることを確認するための分析を行っていました。その後、姫路事業所に赴任し、関西電力姫路第二発電所で排水処理設備の運転業務を経験。発電所の環境保全を幅広い視野で学びました。現場で感じたことは「仕事は一人ではできない」ということ。ラボで閉じこもって出来ることは、本当に限られていると感じました。